白神山地のおすすめ観光スポットを紹介
白神山地 ブナ林散策 aomori-tourism.com

白神山地が世界遺産に登録されたことで青森県には全国各地から観光客が集まるようになりました。
白神山地は一部秋田県にもまたがっていることで、秋田県も観光客を呼び込むためにさまざまな方法を駆使してアピールしています。
人々を引き付ける白神山地の魅力とはどんなものなのでしょうか。
観光するべき場所が多いので、いろいろと迷うかもしれません。
この記事では、白神山地へのおすすめ観光スポットについて紹介しますので、観光する前に役立つと幸いです。

白神山地 - 1993年日本初の世界自然遺産に登録

約17haにおよぶ世界最大級のブナの原生林

白神山地は青森県西南津軽と秋田県北西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山岳地帯の総称です。
1993年12月11日に世界遺産に登録されました。
日本で最初の世界自然遺産に登録されたことで、当時は大きく話題となりました。
世界遺産登録の決め手に関して諸説ありますが、現代社会に至るまでほとんど人為的影響を受けなかった約17haにおよぶブナの原生林が世界最大級と呼ばれるほど現存していた点が大きく評価されたことが有力です。
ブナの原生林の広さは青森県側は約4分の3、秋田県側は約4分の1とされています。
後述にて記しますが、手つかずの自然が世界遺産としての価値を生み出したことで入山ルートが限られてしまいます。

白神山地 何がすごい?

白神のシンボル 400年ブナ

白神のシンボル 400年ブナ pixta

日本最大の「自然博物館」

上記で触れましたが「白神山地がすごい」とされる大きな理由はほぼ手つかずでありのままの自然環境で世界有数のブナの原生林が自生していたことです。
世界中探しまわっても、約17haの原生林を目にすることはありません。
また、さまざまな生態系が自然のまま保たれていてイヌワシやクマゲラなどの希少な鳥類をはじめとして、14種の中大型哺乳類、4 種の鳥類、約2000種の昆虫類などが生息している日本最大の「自然博物館」なのです。
白神山地には手つかずの自然を堪能できるエリアが多いことから、世界遺産愛好家や一度訪れて再度来訪するリピーターたちなどを虜にする魅力が詰まっています。

白神山地のおすすめシーズンは?

5月下旬から紅葉が彩る10月下旬がおすすめ

白神山地のおすすめのシーズンは新緑広がる5月下旬から紅葉が彩る10月下旬とされています。
コースや見どころについて下記にて紹介しますが、7~8月の深緑の時期に観光すると、東日本より以西の地域からやってくる人にとっては暑さを凌ぐ意味では白神山地一帯は夏を過ごしやすい気候です。
十二湖や暗門の滝などを巡ることで暑さを忘れながら散策し、宿泊施設の温泉に浸かって疲れを癒すことができます。
10月に入ってからは紅葉の時期となるので、白神山地の観光スポットが夏と秋では様変わりします。
マザーツリーへ向かう際に彩り豊かな紅葉を楽しむことができますので、夏とは違った体験が可能です。
上記以外の期間でも観光を堪能できますが、おすすめシーズン中の観光なら、より満喫しやすいかもしれません。

白神山地の冬の観光と閉鎖期間

冬の白神山地には上記で紹介したような観光できる場所が限られてしまいます。
理由としては雪が積もって林道をふさいでしまうからです。
冬季閉鎖期間の長さは雪が降り積もる時期や降雪量によって左右されます。
冬の白神山地への観光したい場合、一例として凍った暗門の滝や十二湖スノーハイクなどがおすすめです。
春になると除雪作業が始まり、降雪量によって開通時期の変動はありますが、通行可能になります。

白神山地の見どころ

日本キャニオン

日本キャニオン

日本キャニオン aomori-tourism.com

日本キャニオンは白神山地西側の十二湖へ向かう道中にあります。
日本キャニオンとはアメリカのグランドキャニオンから取った名称で、白い岩肌が特徴的です。
凝灰岩の浸食によって生まれたとされています。
日本キャニオンを観覧したい場合は、「そばいろ茶屋」近くの駐車場で車から降りて「日本キャニオン展望所」まで歩いて向かいます。
展望所から見た日本キャニオンは迫力があり、紅葉の時期だと周囲の木々が色づきますので、インスタ映えしそうな写真が取れやすいです。
世界遺産に白い岩肌があるのは、日本でも白神山地だけですので、訪れて見る価値はあります。

世界遺産の径 ブナ林散策道

ブナ林散策

ブナ林散策 aomori-tourism.com

「世界遺産の径 ブナ林散策道」はブナ林を自然環境に拝領しながら整備して、登山経験者でなくても散策しやすい道です。
「アクアグリーンビレッジANMON」を起点に歩いて散策します。
歩きやすいように整備されているので、スニーカーでも問題ありません。
夏に訪れると、暑さを忘れ森林浴を楽しみながら、心と体をリフレッシュできます。
通常の2時間周回コースと、時短で楽しみたい人のためにショートカット可能な1時間コースもあり、選択可能です。
秋に散策する場合、ブナ以外に落葉広葉樹の葉が色づくので、歩きながら紅葉を堪能することができます。
都会に住んでいる人は、普段の生活では感じにくい「自然」を満喫してみてはいかがでしょうか。

白神の森遊山道(旧ミニ白神)

白神の森 遊山道

白神の森 遊山道 aomori-tourism.com

白神の森遊山道は、鰺ヶ沢町にあります。
入山前に、総合案内休憩所くろもり館に立ち寄って入山料を払う必要がありますので、ご注意ください。
内回りコース約1,1kmと外回りコース約2,2kmがあり、時間に余裕があれば外回りコースを選んで散策してみましょう。
ミズナラの木を見ながら「聴診器」が置いてあるポイントを目指します。
道中には熊の爪あとが残る木や動植物を視ながら自然豊かな情景を堪能できます。
大ブナの木を見つけつつ、森林浴を楽しんでみてはいかがでしょうか。
白神山地より少し北に位置しますので、来訪の際は位置関係を確認しておきましょう。

十二湖

始めに申し上げておきますが、十二湖は沼や湖の数が12個ではありません。(大きな池だけが12個みえたことから十二湖となった説あり)
白神山地西部に位置するブナ林に囲まれた33の湖沼群の総称なのです。
諸説ありますが、江戸時代に発生した大地震によって大沢がせき止められ、地盤が陥没して形成されたとされています。
現在に至るまで、ほとんど人為的に手つかずの状態で現存していたことで景勝地に認定されました。
十二湖にある沼や湖についていくつか紹介します。

青池(十二湖)

十二湖 青池

十二湖 青池 aomori-tourism.com

十二湖の中で特に有名なのが青池です。
天気の良い日には湖面まで青く透き通って見えます。
青池が青い理由について、着色性の溶質や懸濁物の濃度が極めて低いことや水が赤い色の光を吸収し青く見える性質があるからとされているようです。(他にも諸説あり)
昼頃になると青池に光が差し込むので、より青色が際立ちます。
写真に撮ることでインスタ映えしそうです。
自然の神秘を感じて、記憶に残る思い出が作れるかもしれません。

沸壺の池(十二湖)

沸壺の池

十二湖:沸壺の池 aomori-tourism.com

沸壺の池(わきつぼのいけ)は、青池と遜色ないほど水面の青さが特徴的です。
ただ、沸壺の池は十二湖の中で特に透明度の高く、不純物が混じっていないことで「水本来の色」を感じ取ることができます。
十二湖の人気散策コース上にあって、多くの人が訪れます。
気象条件にもよりますが、早朝は水面に霧が立ち込めることもあり、幻想的な雰囲気を味わえるかもしれません。
池のすぐ側にウッドデッキがあって、ゆったりと眺められます。
また、池のほとりにある平成の名水百選に選ばれた「沸壺池の清水」を利用した水汲みスポットも用意されているので、興味がある人はポットに入れて持ち帰って飲んでみてください。

鶏頭場の池(十二湖)

鶏頭場の池(十二湖)

鶏頭場の池(十二湖) pixta

鶏頭場の池(けとばのいけ)は、上空から見ると鶏のような形をしていることから名づけられたそうです。
十二湖の中でも比較的大きな湖で、下記にて紹介する森の物産館キョロロの近くに点在しています。
天気が良ければ背景に崩山が見え、写真撮影の絶景ポイントにもなっています。
秋の紅葉シーズンに訪れると、バランスのとれた赤・黄・緑の崩山を写真に撮ることができればインスタ映え可能です。

森の物産館キョロロ

森の物産館「キョロロ」

森の物産館「キョロロ」 aomori-tourism.com

森の物産館キョロロは、十二湖散策の拠点の1つです。
広い駐車場(有料)が完備されているので、遠方から車でやってきた人やバスでの観光ツアーでやってきた人などにとって便利な拠点です。
目の前に鶏頭場の池が一望でき、人気の高い青池までは徒歩で約10分の距離にあります。
館内には青森県および深浦町の特産品やお土産、軽食コーナーが完備されています。
散策前に小腹が空いていたら、こちらで軽く済ませておきましょう。
トイレや有料コインロッカーもありますので、散策前にトイレを済ませ貴重品などがあれば、コインロッカーに預けておきましょう。

岳岱

岳岱(だけだい)は、秋田県藤里町にある岳岱自然観察教育林を指します。
世界遺産となった白神山地の原生的なブナ林の雰囲気を味わえます。
広さは約12haで、後述にて記載する「核心地域」を散策した時に味わえるようなブナの原生林です。
ブナ林の爽快感や開放感を味わいやすくするために散策コースが設けられています。
コースに従って散策すると、ブナの実生から幼木、最終的に老木に至るまでの生育過程がよく観察でき、樹齢約400年のブナの巨木を拝観可能です。
「ブナはこのように育っていくのか」と思わずつぶやいてしまうほど生育過程が一目で理解できます。
また、紅葉シーズンに訪れると、散策中に葉っぱが色づいて色彩豊かで気持ちがよりリフレッシュできるかもしれません。

崩山(大崩)

世界遺産白神山地 崩山

世界遺産白神山地 崩山 taka / PIXTA(ピクスタ)

崩山は青池の近くにある山道から登ることができます。
標高940mで十二湖の湖沼群は、大地震による崩山の崩落によって形成されたとされています。
登山スポットとして人気があり、観光シーズン中には観光客以外に多くの登山者も訪れるほどです。
登山口から頂上の大崩(おおくずれ)までは所要時間は約2時間~2時間半かかります。
天気が良ければ頂上からの契機は、十二湖や日本海の絶景を堪能できるため、興味がある人は登ってみてはいかがでしょうか。

大崩展望所

大崩展望所は崩山の山頂とは違うところにあります。
青池のすぐ脇にある小道を登っていきます。
所要時間は歩いて1時間15分ほどです。
アスファルト舗装されていないので、登山靴かスニーカーを履いておくことをおすすめします。
大崩展望所から見渡せる景色は格別で、高いところから青池を一望できます。

十二湖庵

十二湖庵は、「落口の池」の目の前にあります。
実は寄付による運営で成り立っており、十二湖散策の休憩として立ち寄れば、抹茶とお菓子を無料で楽しめます。
抹茶やお菓子をいただいた後は「こころざし」として自由にお金を箱に入れる仕組みです。
十二湖庵の茶室(和室)は夏場でも風通しが良いので、散策に疲れたらここでひと休みしましょう。
涼しげな川のせせらぎを聴きながらリラックスできるので、時には足を止めてひと休みしてもよいかもしれません。

白神山地の観光拠点

十二湖ビジターセンター

十二湖ビジターセンター

十二湖ビジターセンター aomori-tourism.com

十二湖ビジターセンターは、十二湖を巡る道路にある越口の池のそばにある施設です。
入場無料で道路沿いには無料駐車スペースも併設されています。
十二湖散策の拠点としても便利です。
十二湖ビジターセンターを拠点として散策すると、越口の池の他に歩いて散策できる湖や沼は、中の池や王池(東湖)などが挙げられます。
十二湖ビジターセンター内には十二湖全体の模型(ジオラマ)があって、十二湖全体の位置関係や生態系などが把握できます。
十二湖に生息する動植物(ニホンカモシカやハウチワカエデなど)に関する展示も行っているので、白神山地の自然について知りたい人はじっくり観覧してみてください。
また、施設の裏には幻の魚とされている「イトウ」の養殖場が設置されています。
気軽に立ち寄ることができるので、運が良ければその姿を拝むことができるかもしれません。

白神山地ビジターセンター

白神山地ビジターセンター

白神山地ビジターセンター aomori-tourism.com

白神山地ビジターセンターは、西目屋村にある白神山地観光の拠点となる施設です。
入館料は無料で、白神山地に関するさまざまな情報を発信しています。(映像拝観料だけは有料)
映像体験ホールでは、自然を感じやすいような臨場感あふれる演出で白神山地の四季を紹介し、大人から子どもまで楽しめます。
展示ホールでは、ブナに関する知識や白神山地の生態系など、白神山地の自然を模型として表しているので、理解しやすいです。
なお、白神山地ビジターセンターは冬の期間でも開館(年末年始は除く)しておりますので、「VR体験」を通して白神山地を感じ取ることができます。
360度見渡せる最新のVR技術によって、冬でも白神山地の有名観光スポットを実際に見に行ったような没入感を味わえます。
また、下記にて紹介する登山コースについての情報が発信されているので、コース巡りの選定にも役立つかもしれません。

白神山地世界遺産センター 藤里館

白神山地世界遺産センター藤里館は秋田県北部の藤里町、白神山地全体では南麓に位置します。
この施設では白神山地自然学習が可能で、学べる要素を以下のとおりにまとめました。

    自然への気づき
    自然との共生
    自然が役立つ持続可能な未来
    自然を守りたいと思う気持ち

上記の要素が学べる環境教育プログラムは主に以下の3つの中から選べます。

    館内案内スライドトーク
    センター周辺ガイドウォーク
    自然保護活動

上記プログラムによっては実費が発生する場合がございますので、参加前に確認してください。
また、白神山地に関するイベントが開催されており、イベント開催日前なら誰でも気軽に応募できます。
参加費の有無はイベントによって多少異なりますが、共通して必要とされるものについてまとめました。

    靴(スニーカーや登山靴など)
    レインウェア(折りたたみ傘でも可)
    上着を羽織る物(急な冷え込みなどへの対応)

なお、イベントによって追加で必要とされるものありますので、確認しておきましょう。

散策しやすい場所や登山マップについて詳しく知ることが可能ですので、白神山地を初めて訪れた人にとっては散策しやすい場所を把握できるので便利です。

また、白神山地世界遺産センター藤里館では自然アドバイザーが在籍しており、白神山地についての疑問を直接聞くことができます。
質問攻めはできませんが、疑問解消へとつながるため、白神山地の自然をより一層楽しみやすくなります。

アオーネの湯

アオーネの湯は、下記にて紹介するアオーネ白神十二湖の宿泊施設で敷地内にある温泉浴場です。
敷地内の井戸地下水を汲み上げて沸かしています。
白神山地の散策に疲れたらアオーネの湯に浸かって疲れをとりましょう。
温泉の効能について一部紹介します。

    筋肉痛
    関節痛
    腰痛
    神経痛
    五十肩
    打撲etc…

心身ともにリフレッシュでき、入浴中は外の景色も堪能できます。
日帰りで温泉に浸かることもできるので、アオーネ白神十二湖に宿泊する必要性はありません。
参考までに日帰り温泉の料金について記していきます。
大人500円、小学生300円、幼児200円(物価高騰などによって値上げされる可能性アリ)
ただし、冬の期間(その年によって期間の変動アリ)は休業となっておりますので、ご注意ください。

白神山地を満喫するおすすめのコース

川のせせらぎを聞きながら歩く暗門の滝コース

 
暗門の滝コースは白神山地観光の名所の1つです。
基本的には「アクアグリーンビレッジANMON」を起点に歩きながら暗門の滝を目指します。
実は暗門の滝とは、暗門川に沿って整備された歩道を川をさかのぼる過程で歩いていくと見えてくる3つの滝の総称です。
暗門渓谷ゲートが入口となっており、観光ツアーでは主に一番手前(最初に見えてくる滝)の暗門第3の滝まで巡り専門のガイドが付き添います。
暗門の滝コースを散策するためには協力金受付所のところにある「通行届」に署名する必要があります。
理由はいくつありますが、万が一の事故のため身元が把握しやすいようにするためというのが有力のようです。
強制ではありませんが、不意な落石から頭を守るためにヘルメットレンタルが推奨されています。(100円支払うとレンタル可能)
道中は川沿いに整備された歩道を進み、川のせせらぎを聞きながら暗門第3の滝を目指します。
第3の滝までの所要時間は約50分、第2の滝までは約1時間です。
ただし、道が整備されているのは2つ目の滝までです。
2018年に誰でも気軽に利用できるように暗門第2の滝までは整備されました。
ただ、一番奥にある暗門第1の滝までは道が整備されていないため、第1の滝まで行きたい人は登山用の装備が必要で、場合によっては別途届け出を出す必要が出てくるかもしれません。
ツアーの内容や個人で観光に来ている人は、暗門の滝を見た帰り道は分岐点からブナ林が生い茂る散策道に入って、森林浴を楽しみながら戻ることも可能です。
ちなみに滝の落差について記しておきます。

    暗門第1の滝…42m
    暗門第2の滝…37m
    暗門第3の滝…26m

セラピーを感じながら散策する十二湖コース

十二湖コースも同様に白神山地観光の名所です。
散策拠点がいくつかあり、森の物産館キョロロや十二湖ビジターセンターなどがあり、これらの拠点から十二湖を巡ることとなります。
十二湖コースの特徴は白神山地と聞けば高低差があるイメージを持つ人がいると思われますが、他の散策コースと比べると高低差は緩やかで老若男女問わず気軽の楽しめます。
中でも人気なのが森の物産館キョロロを拠点として散策する【青池・沸壺の池】コースです。
上記で紹介しましたが、青池の青さと沸壺の池の透き通った透明度でマイナスイオンパワーをもらい、ブナ林を見ながらの森林浴は心と体を癒してくれます。
都会では味わうことが難しい自然の「香り」を思う存分堪能できます。
各拠点から十二湖を巡ることとなりますが、十二湖は湖沼にそれぞれの特徴があるのです。
十二湖の中で青池が鮮明な特徴を出していますが、鶏頭場の池や越口の池などにも特徴があり、アオーネ白神十二湖などで入手できる十二湖散策マップが入手できます。
十二湖を初めて訪れた人は、すべてを巡り切れなかった場合、次回来訪時に巡り切れなかった湖沼を巡る形でコース設定しておきましょう。
十二湖散策は、天気の悪い日以外に訪れれば、リフレッシュしながらゆったりとした時間を過ごせるので観光シーズン中ならいつでもOKです。

高倉森から津軽峠へ向かうマザーツリー見学コース

マザーツリー見学コースは、暗門の滝コースと同様に「アクアグリーンビレッジANMON」を起点に歩きながら津軽峠を目指します。
高倉森自然観察歩道という小道に入り、白神山地の山々を歩きながら、ブナ林や林床植物を観察できます。
基本的に高いところへ上りながら進むため、安全靴(スニーカーでも問題ないが、できれば登山靴が望ましい)が必須です。
進んでいくとマザーツリーが見えてきます。
マザーツリーは樹齢400年を超えるブナの巨木で、同様の規模の樹は秋田県の岳岱自然観察教育林でも見ることが可能です。
状況が許せばガイドの方と一緒にブナの木が水を吸い上げる音を補聴器を使って聞くことができます。
とても貴重な経験ですので、可能ならお願いしてみましょう。
片道10分ほどの道のりですが、観光ツアーなどでは津軽峠付近に小型バスを待機させていることがあるため、観光客の足に配慮した取り組みを行っています。
つまり、行きは歩いて散策し、帰りは小型バスに乗って「アクアグリーンビレッジANMON」へと引き返すため、肉体的疲労に配慮しています。

白神山地でおすすめの宿泊施設

アオーネ白神十二湖

アオーネ白神十二湖

アオーネ白神十二湖 出典:Rakuten Travel

アオーネ白神十二湖は深浦町南部に位置しており、十二湖の近くにある宿泊施設です。
上記で紹介したアオーネの湯を管理しており、子どもたちのために遊具広場も完備しています。
期間限定でコテージで和食ディナープランなどを提供しています。
白神観光の1つである十二湖に近いので観光拠点として申し分ありません。
森の物産館キョロロまでは車で約12分の距離です。
日本キャニオンへ登る場合も、ここを拠点とすればしっかりと準備ができます。

ブナの里白神館

ブナの里白神館

ブナの里白神館 aomori-tourism.com

ブナの里白神館は、西目屋村役場近くに構えている宿泊施設です。
白神山地の自然の恵みを彷彿とさせる料理と美肌効果によいとされる温泉を完備しています。
白神山地散策拠点の1つである「アクアグリーンビレッジANMON」まで⾞で25分ほどの距離です。
暗門の滝を巡るツアーやマザーツリー見学のための拠点として申し分ありませんが、歩いて向かえる距離ではないため、個人観光としての拠点には向かないかもしれません。

グリーンパーク もりのいずみ

「グリーンパーク もりのいずみ」は津軽ダムの近くにある宿泊施設です。
源泉かけ流しの滞在型温泉宿泊施設として定評があります。
ここを散策の拠点とした場合、白神山地へ車で15分の距離です。
個人で観光を楽しみたい場合は「グリーンパーク もりのいずみ」より近い宿泊施設はないので、ここを拠点としましょう。

白神山地いやしの宿清流荘

白神山地いやしの宿清流荘は、秋田県藤里町にある宿泊施設です。
自然豊かな場所に位置し、山の恵みをふんだんに使った昼食や夕食が定評です。
主な観光スポット(暗門の滝や十二湖など)からは離れていますが、白神観光スポットの1つ岳岱自然観察教育林へは車で約45分ほどかかります。
白神山地全体の観光を個人で行う場合の拠点として利用は可能です。

黄金崎不老ふ死温泉

黄金崎不老ふ死温泉は深浦町の最西にある黄金崎にある宿泊施設です。
天気などの条件がよければ、日本海を見下ろす絶景を堪能できます。
ただ、白神山地の観光スポットである十二湖からは遠く離れており、森の物産館キョロロまでは車で約30分と気持ち遠いです。
他の観光スポットだともっと遠いので、観光拠点としてはおすすめできません。
ですが、白神山地をひとまわりする旅の疲れを癒す場所としては申し分ありません。

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