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ミニトマト"木骨ハウスで育てた津軽旨熟"の生産
事業内容を教えてください
ベジ・ファクトリーは青森県南津軽郡にある藤崎町で農産物の生産から販売を行なっております。
今年で5年目になります。
青森県では初の環境に優しく、自然の力を活かした木でできた木骨ハウスで生産を行っております。
主な取り扱い品目はミニトマトで商品名は「木骨ハウスで育てた津軽旨熟」になります。
食べてビックリするほど、旨味がギュッと濃縮され、爽やかな酸味の後にまるでフルーツのような甘さが楽しめるのが特徴です。
作物が育っていく姿に感動し行動した
立ち上げたきっかけを教えてください
青森の高校を卒業し18歳から24歳まで愛知県の工場に勤務しておりました。
青森に帰省後、実家の家庭菜園を管理している時に、元気に成長する野菜達を見て楽しくなり、手間を掛けるほど美味しくなる事にやりがいを感じて農業に興味が湧きチャレンジしようと思いました。
実家は農家では無いので、基礎知識を学ぶ為に青森県立営農大学校にて1年勉強、弘前市のミニトマト農家で1年修行したのち2年で起業しました。
ベジ・ファクトリーはミニトマトの生産から始まったのですがミニトマトにした理由は通っていた学校からの薦めもあった事と初めてなら作りやすく育て方によって甘い・酸っぱいなどの味の差別化や付加価値ができ提供できるという事で選びました。
青森で初の木骨ハウス
青森では県内初の「木骨ハウス」との出会いを教えてください
西津軽郡の木造町でメロンを作ってる生産者仲間から岩手で面白い取り組みを行なっている会社があると紹介いただきました。
その会社はネクスファームという岩手県花巻市のネクスグループが展開する農業ICT事業を行っております。
現在はアンチエイジング、健康にも効果が期待できるスーパーフードとして話題のゴールデンベリー(食用ほおずき)をスマート農業を活用して栽培、販売しておりますが当時はトマトのIT栽培を行なっており早速、現地に行きお話しを伺ってきました。
そこで栽培方法の一つに「木骨ハウス」という取組みを知りました。
名前の通り、鉄骨の代わりに木材を使用したハウスで施設園芸栽培では先進的な手法でした。
「木骨ハウス」も早速、訪問させて頂きました。
鉄骨ハウスに比べて設置コストを3割削減できるということや風、雪に強い耐侯性に優れている点、その他、何といってもハウス内には杉のいい香りが漂い、とても心地が良く温もりのある農業用ハウスに惚れ込んでしまいました。
木のぬくもりが感じられるハウス内空間は、観光農園等にも活用可能で今後そうした取り組みも行っていきたいという事と、まだ青森では「木骨ハウス」の実績がないとの事で第一人者になってチャレンジしてみようとしたのがきっかけです。
青森では前例がないという事で1年かけて資金調達を行い念願の事業をスタートさせました。
フルーツのように甘いミニトマト
運営をする上で大切にしていることを教えてください
ベジ・ファクトリーのこだわりはフルーツのように甘いミニトマトなので平均糖度8度は保つように心がけております。
イチゴの平均糖度が11度と言うこともありミニトマトにしてはとても甘いです。
冬の期間もミニトマトも生産しているのですが平均糖度10度と夏に比べて更に甘いミニトマトが出来上がります。
冬のミニトマトは青森の寒暖差の特性で夏より栄養を蓄える事が出来じっくり熟成できます。
余談ですが冬の木骨ハウスは30度近くあって家にいるより快適です。(笑)またご存知のように農業の難しさは気候による影響がとても大きいので豪雨の日には夜も眠れないくらい不安になります。
またベジ・ファクトリーの栽培方法にもこだわっております。
隔離栽培と言われるもので地面と隔離された容器に固形状の培地を入れて作物を育ててます。植木鉢やプランターを使用することをイメージするとわかりやすいでしょう。
ベジ・ファクトリーはりんご箱で栽培したり昨年は肥料袋で培地栽培を行っております。
メリットは少ない面積でたくさん栽培できる事や草刈りなどのメンテナンスの手間が削減できたり1袋1苗なので栄養をピンポイントに与える事が出来、肥料代も削減出来たりします。デメリットは毎年土の入れ替え、土づくりを行わなければいけないですが糖度を保つ為には必要な業務だと思いますのでその手間には時間は惜しみません。
また有機資材、堆肥や肥料等は青森県産にこだわっております。
収穫体験や観光農園に挑戦したい
今後の目標を教えてください
地元に根付いた農家、誰もが知る農家になりたいです。
収穫体験や観光農園といった取り組みやイベントに積極的に参加していきたいと思います。
そしてベジ・ファクトリーは誰でも気軽にこれる井戸端会議所的な場所でありたいです。
移動販売もやってみたいですね。
"がめごもぢ"がおすすめ
青森のお気に入り名産品を教えてください
がめごもぢです。
通称は黄金焼(こがねやき)ですが地元の人はがめごもぢと呼んでおります。
がめごもぢは青森県弘前市の和菓子で今川焼きと違い、牛乳・卵は使用してないのが特徴です。大きさは直径約5cmほどで中身は白あんが入っておりもちっとした食感がたまらなく美味しいです。
土手町の川越黄金焼店で販売しており江戸時代から続く老舗でありますので弘前城に行く前に立ち寄る事をおすすめします。
また弘前はバナナ最中も有名です。
ふんだんにバナナが入っており甘くて仕事の息抜きに食べております。
旭松堂さんで販売しておりますのでこちらも良かったら食べてみてください。
お気に入りスポットは弘前公園
青森のお気に入りスポットを教えてください
弘前公園です。
弘前公園は弘前城の敷地に広がっている公園で春のさくらまつり、秋の紅葉まつり、冬の雪灯籠まつりなど季節に合わせて様々なイベントがあり観光客も賑わいます。
私は高校時代で体育の授業よく走っており思い出のスポットになります。
ベジ・ファクトリー 代表 佐藤 郁哉
【Profile】
ベジ・ファクトリー
代表 佐藤 郁哉
弘前市出身
平成24年
弘前工業高等学校電気科卒業
後、愛知県の鉄工所へ勤務。退社後、農業の基礎を学ぶため、1年間チャレンジ研修生として、営農大学校へ入校。
卒業後、更に1年間ミニトマト農家へ研修。
2年間の研修を経て、平成30年4月独立就農。
平成31年6月
青森県内初の木骨ハウス(骨組みが木材)及び環境制御システム(ICT)
隔離栽培方式の導入によるミニトマトの栽培をスタート。
ミニトマト狩りや四季折々のイベントを計画中。(観光農園)
甘くて、また食べたくなるようなミニトマトを作る為、日々奮闘しております。
【会社概要】
事業所名:ベジ・ファクトリー
事業内容:農作物の生産・販売
住所:青森県南津軽郡藤崎町水木字駒田112
URL:https://www.vegefac.com/
購入できる場所:
・ふじさきテラス
住所:青森県南津軽郡藤崎町大字榊字和田65-8(国道7号沿い)
・直売所(ベジ・ファクトリー内)
普段はハウスにおりますが出かけてる場合もありますのでお越しになる際はお気軽にご連絡ください(佐藤:090 3123 3349)